石川県金沢市で介護施設を運営する株式会社T様、施設入居稼働率を大幅に改善

株式会社T様(石川県金沢市)の事例

石川県金沢市で介護施設を運営する株式会社T様は、収入が大幅に減少しているが何から手を付ければ良いかわからないという状態でしたが、経営者・管理者の計数管理力を強化し、管理者層を経営に巻き込むことで施設入居稼働率を大幅に改善しました。



コンサルティングスタート時の社長の悩み

  • 収入が大幅に減少しているが何から手を付ければ良いかわからない
  • 収入が大幅に減少しているのに管理者層に危機感が薄い
  • 管理者層に経営の感覚が弱い
  • 管理者を集め月例経営会議開催の必要性を感じている

1.経営ドックにて課題抽出


経営ドックは、個々のクリニックや介護施設に合ったコンサルティングメニュー作りに必要不可欠な経営診断メニューです。正しい努力により、短期間で大きな成果を生むため、全てのクリニック・介護施設に経営ドックをお勧めします。

次の課題を抽出しました。

  • 自施設の強みがどこにあるか、経営層、スタッフ含め認識できていない
  • 競合の参入もあり、地域での競争力が低下している
  • 社長をピラミッドのトップとした内部統制が機能していない
  • 管理者は介護従事者としての意識が強く計数管理ができていない
  • 経営層とスタッフとの間に温度差がある

2. 経営ビジョン・戦略の明確化・可視化

次に社長が思い描く介護施設の5年後の理想像についてヒアリングを行いました。介護施設のビジョン(目標地点)を明確にするためです。そして、その目標に向かって、現状とのギャップをどのような方法で埋めるか戦略を立案しました。

以下の重点施策を見出しました。

  • 経営ビジョン・戦略に沿った介護施設イメージをブランディング、ウェブサイトのリニューアルに着手
  • 就業規則の整備・管理者層インセンティブの設定に着手

3. 管理者教育

まず、管理者全員との個別面談を行い、業務に対する考え方や希望についてヒアリングしました。その結果を踏まえ、各個人が能動的に行動してもらうために、以下の項目の実施サポートを行いました。

以下の項目の実施サポートを行う

  • これから法人をどう変えていきたいか管理者への発表の場面をコーディネート
  • 法人の目指すビジョンの共有、経営方針の発表
  • 他施設との差別化と経営資源の集中戦略の説明
  • 管理者層の働く環境整備(就業規則整備、インセンティブ設定)を行うことの報告
  • 経営数値目標とこれに連動したインセンティブの説明

4. ウェブサイトリニューアル、施設案内作成

施設特有の強みを明確に打ち出し、差別化戦略をウェブサイト上で展開しました。また、施設案内(パンフレット)を刷新し、差別化戦略を展開しました。

5. PDCAサイクル運用

毎月定例的に経営者・管理者が会し、アクションプランに基づき経営数値の報告と進捗管理、改善検討を繰り返し行いました。

6. 結果の共有

年間実績報告会の開催と結果の共有、来年度の経営計画発表と懇親会の場を設定しました。

コンサルティング1年後の評価

定性評価

コンサルティング受託時の印象として、経営者・管理者の計数管理の強化が必要であると感じました。そこで、毎月定例の経営報告会議を開催、経営数値への理解と関心を強め、管理者層を経営
に巻き込むことに注力しました。結果、モチベーションが上がり、施設入居稼働率を大幅に改善することに成功しました。

定量評価

収入:前年対比120%、経常利益:150%増、入居稼働率:130%増