石川県金沢市のSクリニック(歯科)、コンサルティング初年度で自費収入200%増を達成

医療法人Sクリニック様(石川県金沢市)の事例

石川県金沢市の歯科医院、医療法人Sクリニック様は、保険収入中心の診療スタンスに限界を感じていたことから、自費収入を増やすためにどのようにしたらよいかという相談を受けました。



コンサルティングスタート時の院長の悩み

  • 自費収入割合が1割程度で保険収入中心の診療スタンスに限界を感じる
  • 新規患者獲得力が弱いと感じている
  • スタッフの離職が続いたことによるマンパワーの不足

1. クリニック経営ドックにて課題抽出


経営ドックは、個々のクリニックに合ったコンサルティングメニュー作りに必要不可欠な経営診断メニューです。正しい努力により、短期間で大きな成果を生むため、全てのクリニックに経営ドックをお勧めします。

次の課題を抽出しました。

  • クリニックが持つ独自の強みを活かしきれていない
  • 診療圏分析から得られる地域ニーズにマッチしたコンテンツの不足
  • 看板広告、ウェブサイト等からの集患力の弱さ
  • 院内待合室の情報提供、クリニックブランディングの弱さ
  • 院長がクリニックの経営数値を把握できていない

2. 経営ビジョン・戦略の明確化・可視化

次に院長が思い描くクリニックの5年後の理想像についてヒアリングを行いました。クリニックのビジョン(目標地点)を明確にするためです。そして、その目標に向かって、現状とのギャップをどのような方法で埋めるか戦略を立案しました。

以下の重点施策を見出しました。

  • 財務分析からクリニックの経営数値を毎月報告・説明スタート
  • 経営ビジョン・戦略に沿ったクリニックイメージをブランディング、ウェブサイトのリニューアルに着手
  • クリニック外観の整備に着手

3. クリニックのベクトル合わせ

クリニックのビジョンを理解、共有し、院長とスタッフのベクトルを合わせます。スタッフをクリニック戦略に巻き込み共に成功を共有できる仕組みを構築します。

具体的には、以下の項目の実施サポートを行いました。

  • これからクリニックをどう変えていきたいかスタッフへの発表の場面をコーディネート
  • スタッフの働く環境整備(就業規則整備、インセンティブ設定)を行うことの報告
  • 経営数値目標とこれに連動したインセンティブの説明

4. ウェブサイトリニューアル

ウェブサイトをリニューアルし、自由診療を検討されている方に役立つコンテンツ提供を強化しました。コンテンツは、院内待合室にも掲示しました。

5. 接遇トレーニング

接遇のプロによるトレーニングを実施、接遇の基本的スキル習得と身だしなみの内部ルールを整備しました。

6.PDCAサイクル運用

毎月1回以上の訪問でクリニックの現況把握と改善提案を繰り返し行いました。
急激な患者数増加にマンパワーが追いつかず、急遽スタッフの採用と診療オペレーションの見直しを行いました。

7. 結果の共有

決算期末に今期の結果を全体会議の場でスタッフと共有、努力の成果を全員が共有しました。

コンサルティング1年後の評価

定性評価

コンサルティング受託時は、スタッフの退職が重なりクリニック内部の雰囲気がとても暗い印象でした。コンサルティングを実施し、スタッフへクリニックの方向性を示すことができたことで経営方針を理解し、当事者意識を持って働く雰囲気を醸成できました。結果、経営数値が大きく伸び、内部統制が取れた強い組織へ変貌することができました。

また、ウェブサイトを起点としたコンテンツ制作によって診療ドメインの明確化が図られ、コアとなる診療内容が固まりました。

定量評価

収入:前年対比120%、自費収入:200%増、経常利益:200%増、新規患者数:160%増